Michio Nakayama

人の魅力って沢山あるけれど、中山さんの魅力は付き合いが深くなればなるほど湧いてきます。
Konayuki Snowboardsは、新潟の中山さんの工場で形になります。
あーだこーだと考えたイメージやコンセプトを僕が作り紙にしたものを、設計図に置き換えて実際のアウトラインやフレックスのボリュームを、適した素材とあわせてひとつの形にするのは中山道夫さんです。
初めてのプロトタイプが出来上がるまで、中山さんと僕の中で意見が違うことも多々あります。

彼は自分のブランドとフラッグシップを手がける他に、OEMでも数ブランドを造る会社の社長。
その知識と経験からくるものは半端ないレスポンスを持っています。
僕は僕でスノーボードの開発の成長期に非対称から対象ボード、その他のボードの開発をフランスのメーカーとやってきて、勝つためにボードを造りつつも、直感がすべての男。
2人が議論しだすと中々止まらず、熱い語りになってしまいます。
モノを創造するにはこれくらい熱くなってナンボのものでしょう
中山さんの発想はスキーの片手間にボードをこしらえてきた訳ではないので、徹頭徹尾メチャメチャスノーボードの動き的発想です。
そしてなにより、ボードつくりに『正直』です。
見た目はスノーボードの形をしているけれども、お客さんを誤魔化すようなプロダクツを絶対に考えないし、甘めのボードを造ろうとしません。
そのこだわりは工場のスタッフもよくわかっていて、もう一手間を惜しまないで関わってくれます。

たとえばこの写真。
表面のコスメが終わり塗装に出す前に、1本1本サイドウォールと表面のあわせ部分にヤスリを掛けて、どうでもいいバリを落したり・・・
ここにもあそこにも、丁寧な気持ちを大事にしています。
MichioさんのJapan made Qualityに対する思いがあったりします。

日本で一番初めにサイドウォールを竹にしてボードを創ったKonayuki 美神でしたが、今年出る『彩冬』はコア材の全てが100%の和竹になります。
BC STREEMのレースボードで鍛えられた竹コアが持つデーター以上のものが、彩冬には出せると信じています。
シナリも反発もまだまだ開発できる可能性を秘めています。
中山さんとの作業には、必ず得るものがあります。
これだけスノーボードに関わってきた僕でさえ、彼の持つ知識と発想には新しい発見があるのです。
なによりもスノーボードと、スノーボード造りに対して情熱を持ち、ライダーからの意見を鵜呑みにすること無く自ら関わりながら決めていることが素晴らしいと思うんだよね。
1990年 一緒にPROになり共にTEAMで鍛え、RACEで競い合った・・・PRO第1期の誇りだと思っています。
同じ業界の身近な僕だからこそよくわかるんだけれども、本当に日本のスノーボード業界の『宝』だからね。
MICHIO NAKAYAMA
僕と同じくらいの 「スノーボード☆バカ」 に間違いありません。
だからこそ、信頼して任せられるのです

今日は来期のNEWモデルの最終確認に新潟の工場に来ています。
Konayukiのモデルは新潟のACT GEARさんで製作されています。ここは自社ブランドBC STREEMの本拠地で、社長は僕と一緒に第一期でPROになった中山道夫さん。

Snowboards造りの情熱と、手を抜かない誇りと探究心、そしてごまかさない正直さ・・・
例えば、プロダクトの製作の中でいろんな『難しい部分』どこまで接雪長を伸ばすとか、強度をどう出すとかを、簡単にロッカーをつけて誤魔化す。 とか出来ないので、僕と話が合うのです。
同じようなスプリットボードですが、僕達のような専門家から見ると笑っちゃうような製法で造られて溢れているのが実はこのフリーライディングボードの世界なんです。
まあ、別物だと言えばそのとおりなんですが・・・
残念ながら中々本物を伝えるのは難しく、モノを数多く売ることを前提に中国で作られた製品が雪の上は溢れて、格好だけはキメキメですがユーザーを騙すような製品をSNOWBOARDSとはとても中山さんも僕も呼べないのです。
コンディションを選ばずに、高いレベルで乗りやすさを出すのは大変な作業ですが、ここは素材以上に大事な部分なので、トコトンこだわるところでしょう。

ここにくると、本当に安心します。
雪が好きなスノーボーダーたちが、一本一本を心を持って造ってくれています。
木の香り、研磨のダスト、丁寧な造り込み。
僕の道楽のようなKonayukiですが、道楽だからこそ僕も本気にやります。
本気にやらないと、道を楽しむことは出来なくなっちゃいますからね・・。
SNOWBOARDERであること、JAPAN MADEであること・・・
どうでもいいことに見えるけれど、大きな差がいろんなところに実はあるのです。
早く最終のサンプルボードが上がってくるように。
今日もワクワク感がとまりませんね


